一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

おんぶが見直されている?

生活クラブ連合会が発行する機関紙『生活と自治』11月号に掲載されたアズマカナコさんの連載は「おんぶ」について。

アズマカナコさんは、東京郊外で、冷蔵庫や洗濯機などを持たず、環境負荷の少ない暮らしを探求しながら3人の子どもを育てている方です。

以下のような本を書いていらっしゃいます。

もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活

もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活

  • 作者:アズマ カナコ
  • 発売日: 2015/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
布おむつで育ててみよう

布おむつで育ててみよう

  • 作者:アズマ カナコ
  • 発売日: 2009/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
電気代500円。贅沢な毎日

電気代500円。贅沢な毎日

  • 作者:アズマカナコ
  • 発売日: 2013/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

アズマさん、はじめは抱っこ派でした。保健師さんから、「赤ちゃんはお母さんの顔が見えると安心する」と言われ、(略)はじめのうちは抱っこをしていた。だけど、抱っこをすると重心が前に寄ってしまい、(略)これでは、いつか転倒したり、体を痛めてしまうような気がした。

学生時代、大きな荷物を背負って山登りをしていた経験があるアズマさん。赤ちゃんと出かける時も背負った方が楽なのではないかと思い、お子さんの首がすわるのを待っておんぶを試してみた。すると体も安定して動きやすかったので、それからはほぼおんぶで出かけているそうです。

日中一人で家事と育児をこなす時にも、おんぶが役立つというアズマさん。スキンシップをとりながら、同時に家事も行えるからだ。(略)赤ちゃんと自分のどちらにとっても良い気がすると感じられています。もっとおんぶの良さが見直されるといいなと思う。と結ばれています。

先月の松田恵美子先生の身体感覚講座で、やはり「おんぶは良い」というお話がありました。

おんぶをすると、仙骨がしっかりと立つ仙骨立てないでおんぶすることも可能ですが、ものすごく重さを感じてからだが大変です…)んですね。この「立つ」感覚が大事です。

実際自分でやってみるとわかるのですが、氣持が全然変わります。

仙骨を立てて、ついでに尾骨も、犬が尻尾をフリフリするような感じで立てた姿勢のとき。
なんだか楽しくなります、嬉しく感じます。犬って嬉しいとき尻尾フリフリしますよね?あの氣分です。

反対に、仙骨を丸めて尾骨もその中に隠すようにした姿勢のとき。犬が怖がって尻尾を隠すあの姿勢です。
その姿勢をすると、心は内に閉じて、外部に対してビクついた感じになり警戒感が増します。ちょっとした刺激を攻撃されたように感じて、反撃したくなります。「内に閉じこもる」か「周りを攻撃したくなる」か、その両方の衝動が起きてきます。

姿勢によって、氣持、心の状態が変わるんですね。そういえば、NLPにそういう(姿勢で心を変える)技法がありましたっけ。

おんぶは、嬉しい氣持を生み出す仙骨が立った状態を作ります。おんぶをしているお母さん、おんぶされている赤ちゃん、双方が、仙骨の立った状態になります。その状態は、からだにとっても心にとっても、心地よいものです。

昔の女性は、何人も子どもを産んでました。赤ちゃんをおんぶしながら、家事や農作業をしていました。
おんぶは産後の骨盤を元に戻すことに役立ち、おんぶ生活が、何人も子どもを産める丈夫な女性のからだを作っていたのではないか、ということでした。

仙骨も立った状態のおんぶ、が重要です。そうすると、からだを痛めない、重さを感じない(全く感じないわけではなく、軽く感じるということです)おんぶになります。
重さを骨盤で受け止めるように、赤ちゃんをなるべく高い位置(自分の腰より高い位置)で背負うと、そうなります。

「おんぶいいよ」という記事、結構ありますね。
脳の発達にも効果がある、体幹が鍛えられる、とかさまざまな効果が認められています。
私が昔聞いたのは、「おんぶは、赤ちゃんがお母さんと同じ目線になるのがいい、その目線から、赤ちゃんは世界・社会を学ぶ」ということでした。
childcare-child.com

おんぶで寝た赤ちゃんを起こさないように、下ろすやり方もありました。

 

ikuji-log.net

おんぶ、からだにも心にも良さそうですね。

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人生は面白い。  

緒方議員のニュースで思い出した昔のこと

最近、何かと思います。
「日本は先進国と思っていたけれど、それは幻なんじゃないか?」

先日の飯田哲也さんのお話を聞いたとき
このTweetを見たとき。

そして、少し前から話題の、熊本市議会議員の緒方夕佳氏が子連れで議会出席した件。

こちらは、ご本人のインタビューです。
miyearnzzlabo.com

私は子どもなしではありますが、女性なので、緒方氏応援寄りです。

「単なるパフォーマンスじゃない」とか「預ける先があるのなら、そこに預ければいいんじゃない」とか「わがまま」とかそういう声もあるでしょう。
多分20年前くらい…だったら、私もそういう反応をしていたかも。「そんなの身内で収めろよ」とか、「自分のツテでどうにかしろ」とか、「周りに迷惑かけるなよ」とか、そんな感じ。

かつて子育てや介護は家族内の問題でした。が、家族形態や社会の変化で、それでは持続不可能になってきている。ので、子育てや介護などは社会の問題として考えよう、という流れのはず…ですよね?

なのに、なぜだ??この逆流が行政の場で起きちゃった。

市議会」という場所で起きたこともインパクト大。行政は、結局「子育て」を個人の問題としてしか考えていないんだ…女性に活躍してほしいと言いつつ、それを阻んでいるという風に見えてしまいました。

このニュースは、BBCでも取り上げられました。

www.bbc.com

記事の後半を引用します。

日本では非常に伝統的な性別の役割が存在し、多くの女性が、結婚して子供ができると退職している。
安倍政権は何年もの間、母親が出産後も仕事を続けやすくなるよう取り組んできたが、こうした努力にもかかわらず、日本での男女性差は大きく開いたままだ。
世界経済フォーラムによる2017年版男女格差報告で、日本は144カ国中114位となっている。 

「男女格差報告」の114位は最低記録更新だったとは!

報告書は日本の結果について「政治参画の項目が後退したものの、経済参画の項目の特筆すべき進歩で埋め合わせている」と指摘 しています。
緒方議員のことは、この報告書を証明する形になってしまいました。

www.huffingtonpost.jp

日本の状況しか知らないと、見えないこと、あります。

以前働いていた企業で、働く女性の出産にまつわる対応に驚いたことがありました。それは約25年前です。

あるアメリカ企業の日本オフィスで働いていたとき、同僚が妊娠しました。産休をとり職場復帰している先輩社員もいたので、既に制度や手続きは確立されていました。その同僚は、普通に「産休をとり産後復帰する」つもりでした。

そこには、数ヶ月前に邦銀から転職されてきた「総務部長」がいました。
彼の妻は専業主婦で、どうやら幼児教育や幼児心理学に詳しい方だったようです。

その総務部長は本当に親切心で、その同僚に「子どもは母親とずっと一緒にいるべきだ、少なくとも3才ぐらいまでは。子どもの情緒や成長にとって大事な時期だから、その時期に母親が離れるのは良くないよ」と話しました。それを聞いた同僚は特にそれを「嫌がらせ」と受け取ったわけでなく、頭の固いおっさんのたわごと(彼女はそうは言ってませんでしたが)ぐらいにしか聞いていませんでした。

そして、そのことを何気ない世間話として、アメリカ本社からのエクスパットの同僚に話したところ、大事件となりました。

その話は、直ちにアジアのリージョナルヘッドに報告され(まず東京所長へ報告されるのが筋でしょうが、彼が総務部長を引っ張ってきた張本人だったので、エクスパットはアジアのヘッドに話を通したんでしょう)、彼女はいろいろ詳細を事情聴取されました。リージョナルヘッドからは「〇〇(総務部長の名前)が言ったことはこの会社のカルチャーとは違うから。引き続き、あなたには働いてほしいと思っている。何かあったらすぐ私に言って」と念を押されたそう。

その後、本社のハラスメント相談窓口みたいな担当からもコンタクトがあり、困ったことがあったらすぐ連絡するよう言われたそうです。

渦中の同僚は、単なる世間話で話したことが大事件になり、若干困惑氣味でした。

私も「さすがアメリカの会社だ!」とびっくりしました。と同時に、その対応の迅速さに感動しました。人権、とか、差別、とかに対する感受性が全然違う。差別を感じさせることがあった時の対処法がしっかり決まっているのです。ほんと、カルチャーショックでした!

その後、何かの機会に東京所長と話した際、このハラスメント疑惑の話が出てきて…海外勤務ありの邦銀出身の所長は、事の重大さがいまいちお分かりになっていないご様子でした。過剰反応なんじゃないか的な雰囲気が言葉の端々にダダ漏れていて、「総務部長は△△さん(妊娠した同僚)のことを心配して、親切心で言ったんだよ」と。

その部長に嫌がらせの意図はなかったのだから、ハラスメントではない、という理屈は、25年前すでに通用していませんでした(日本の会社は知りませんが)。
当時の私も「え〜!ここまでするんだ!?」と正直なところ思いました。

今となっては、あれは立派なセクハラでパワハラだった、とわかります。

私の昔話はセクハラ・パワハラ疑惑でしたが。。。

何でしょうね、この鈍さ、この阻まれ感。ジェンダーギャップの最低記録を更新した日本にふさわしいニュース、っちゃあそうなんだけどね。

閉塞感と共にいろいろググっていたら、駒崎弘樹さんの書いたものを発見。
www.huffingtonpost.jp
沖縄の北谷町議会は、子育て中の町議の相談を受け、保育スペースを提供することを決めた、とのこと。そういう町もあったということは、嬉しいニュースです。

 

人生は面白い。

飯田哲也さんの話で「革命」を感じた

環境エネルギー政策研究所 所長の飯田哲也さんのお話、聞いてきました。

タイトルは「地域・市民が起こす自然エネルギー革命」。いや、ほんとに革命的でした!

自然エネルギーの世界は、AI分野に負けず劣らず急激に進化しているらしい。
今年の6月に生活クラブのまち・からきたでも上映会をやった『日本と再生』で報告されている状況から、また更に進んでいるそうです。

www.nihontogenpatsu.com

自然エネルギーの技術はどんどん進んでいて、発電コストは安くなり、発電量は急速に拡大しています。

今や、「太陽光は割高なエネルギー」というのは昔の話になりました。
太陽光パネルの値段は5年で1/5に、バッテリーの値段は5年で1/4になっているそうです。
1980年頃、カリフォルニアとデンマークで最初に始まった風力発電は、10年で10倍のスピードで世界のシェアを伸ばしています。
1994年に日本で最初に始まった太陽光発電は、7年で10倍のスピードで世界のシェアが上がっています。10年後の2027年には、太陽光は石油を超えて第一のエネルギーとなるのではないか、という試算も。

こんな記事、見つけました。

techon.nikkeibp.co.jp

なのに、日本は。。。自然エネルギーについては、利点は説明せずに問題点ばかりを指摘。

自然エネルギーよりも原子力を推進?経済産業省が開始した国民向けの情報発信 | 自然エネルギー財団

経産省はもう、そういうところなんだ…と諦めるしかないのでしょうかね〜。

ここで思い出す、宮台先生がしばしば言及されていた「日本(政府、官庁と言った方がいいかも)は外圧でしか変わらない」問題…

「外圧でしか変わらない」問題、ここではちょっと置いといて…

自然エネルギーへのシフトの代表として、デンマークが紹介されていました。
自然エネルギー100%アイランド、サムソ島のことも。この島へ視察に訪れた最初の外国人が飯田さんだったそうです。このエネルギーシフト実現の立役者、ソーレン・ハーマンセン氏は、今学校(サムソ・エネルギー・アカデミー)をやっていて、自然エネルギー導入に関する方法などを教えているそうです。飯田さんが言うには、ひたすらディスカッションだそうです(「バイキング・デモクラシー」という言葉を使っていました)。
コミュニケーション、とても必要で大事なんですね。


SAMSØ ENERGY ACADEMY

サムソ島の話を聞くと、エネルギーだけの問題でなく、コミュニティー、地域の在り方も変わっていく必要がありそうです。

「上から目線」から「地域からの協働」へ
「パワーエリート」から「民衆のパワー」へ
(この「パワー」はエネルギーとしてのパワー、権力としてのパワー両方を意味しています)

 

では、日本はどうでしょうか?

会津電力の社長は、地元の老舗造り酒屋の代表です。地域の自立の重要性を痛感して、電力会社を立ち上げられました。

aipower.co.jp

新潟のおらって市民エネルギー株式会社は「市民エネルギー」の電力会社です。

oratte.co.jp

こちらでも、ご当地エネルギーレポートいろいろ読めます。

私の出身地、小田原のレポート見っけ〜。ほうとくエネルギー

communitypower.jp

ただいま契約中の生活クラブエナジーの記事も(少し古いけど)。

communitypower.jp

以前お話をうかがった高橋真樹さんのブログもおすすめです。

ameblo.jp

いろんな所で、タネは芽吹いていますね。

ベランダ発電とかやってみたいな〜。ソーラーパネル、バッテリーの値段も下がるでしょうから、もっとお手軽に買えそうな期待が膨らみます⤴️

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人生は面白い。

こんな所で「役行者」に出会った!

東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会(都師会)主催の施術者講習会に参加してきました。
講師は、大浦慈観先生。
先生には鍼灸学校2年の前期と3年の後期に教えていただきました。先生の資料は、今も臨床のバイブルとして目を通しています。

しかし今回書くのは、大浦先生講習会メインの鍼の技術の部分ではなく・・・

その前に、熊野信仰と徐福伝説と鍼灸のつながり(正式なタイトルを忘れてしまいました)みたいな歴史のお話がありました。

熊野信仰とは何ぞや?のお方は、こちらのサイトをご覧ください。
cultural-experience.blogspot.jp
そして、熊野には徐福伝説なるものがあり。
www.mikumano.net
ちなみに、徐福さんとはこういう方です。
徐福さんは「呪術師や祈祷師,薬剤師であり,占星術天文学にも秀でた学者」であったので、鍼灸の技術も伝えたのではないか?という説も(東洋医学史研究の宇田明男氏の説のようです)。

宇田先生をググったら、電磁波の危険性を訴えているサイト(電磁波についての考え方は同意します)にたどり着きました。

宇田先生の話はさておき…先述の「熊野信仰」は修験道と深いつながりがあります。

cultural-experience.blogspot.jp

修験道と言えば、役行者ですよ(ふ〜、やっと来た!)

はい、私、8月に蛇の倉で行者体験してきました。

hitokadoh-aider.hatenadiary.jp

大浦先生のスライドに「役行者」という言葉が出てきたときは、テンション上がる上がる⤴️⤴️(笑)

まさか、鍼の講習会で、役行者様の名前を聞くとは思ってもいませんでした!(とはい言うものの、役行者のこと語れるほど詳しくないですが)

蛇の倉はなんとな〜く行くことを決めたのだけれど、鍼の神様のお計らいもあったのでしょうかね〜。

・・・などと考えたら、嬉しいです〜。鍼の神様のお導きってやつですよ、きっと。

神様、どうかどうか私の鍼の腕も上げてくださいまし。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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蛇の倉七尾山奥の院からの眺め

人生は面白い。

今朝は手軽な養生法で

ググッと冷え込んでまいりました今日この頃。

2日前の夜に「うすら寒い…」とふとんの中で思いつつ、そのまま寝てしまいました。

次の日、まだ薄い掛け布団を使っていたことに氣がつき(遅っ)、あわてて冬用のを出しました。なので、昨晩からぬくぬくです(昨晩はさらに冷えていたので、丁度よかった!)

お灸のセルフケアのことは別ブログで既に書きましたが…(ちなみに11月23日(木・祝)に「鍼灸セルフケア講座&体験会」を、はり灸 一香堂がお借りしている神楽坂のお部屋でやります。絶賛、参加者募集中です。)

今朝は、もっと手軽なやつをやりました。

足浴、ならぬ、指浴です。

いや、本当は、掌全体、手首から下をお湯につける方がいいっちゃあいいのですけど。そのためには、小さくてもボウルくらいの容器が必要ですよね。

指だったら、カップ、湯呑みの類でOKなのです。ね〜、とてもとてもお手軽でしょ?
こんな感じで、じんわり〜っと温めます。

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頭、肩の緊張がほぐれます〜。

万が一、熱さを感じないという場合は、相当疲れが来ているので、十分なお休みをとって養生してください。鍼灸とかね(笑)

そうだ!そろそろ湯たんぽも出番です。

これも冬支度ですね。

 

人生は面白い。

『もうろうを生きる』を観たあとも難しかった

下高井戸シネマで、『もうろうを生きる』を観ました。

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mourouwoikiru.com

盲ろう者とは、目が見えなくて耳も聞こえない人のことです。
ヘレン・ケラーがそうですね。

目が見えない・・・光がない、というのはなんとなく想像できる(あくまでも「想像」なので「わかったふり」でしかありません…)。
視覚以外の、聴覚、嗅覚、触覚で外界と出会うんでしょう。

耳が聞こえない・・・音がない、というのはなんとなく想像できる(あくまでも「想像」なので「わかったふり」でしかありません…)。
聴覚以外の、視覚、嗅覚、触覚で外界を捉えるんでしょう。

目が見えず耳も聞こえない・・・光もなく音もない、というのは想像しようとしても、わからない。頭で、言葉の意味はわかる。でも、あまりにも漠然としていて、私の想像の閾値を超えている。
嗅覚、触覚だけを通してだけ、外界と繋がる。。。て、本当にわからない。

映画では説明は最低限で、一人一人の盲ろう者の方々の生活を見せてくれていました。

印象的だったのは、耳が聞こえない、視野狭窄がある若い女性の方。今は会社で事務の仕事をされていて、一人暮らしだ。
彼女の部屋には「能」の本などがあり、歌舞伎も好きなようで、観た感想を細かにノートに記している。彼女は言う「今見えているうちに、いろいろなものを見ておこうって思っています」。

「ろうの人は『自分はろうに生まれてよかった』と言う人が多いけど、私はそうは思わない。やっぱり聞こえる人に生まれてきたかった。生まれ変わるなら、聞こえる人に生まれ変わりたい」という彼女の言葉に、手話通訳者の方が涙で言葉につまる。
彼女は手話で「大丈夫?」となんども通訳者に尋ねる。
通訳者の方は「『聞こえるように生まれたかった』と言うろう者の言葉を初めて聞いたので、びっくりしたのです。」と。驚きのあまり涙がこみ上げてきたのでした。

彼女の正直な声は、私の胸も打ちました。

だんだん見えなくなって、いつまで見えるのだろうという恐怖は、おそらくいつもあるんでしょう。それを受け入れて(でも受け入れられない思いもあるでしょう…)、「今を大切にしようと思う」と言う彼女の言葉。

なんともいえません。想像するってことも思いやるってことも不可能に感じてしまいます。

この世に生まれてくるのは魂を磨くため。と、どなたかが言っていました。私も同意する氣持あります。
でも、その言葉を彼女に言えるかな?この映画に出てきた方達に言えるかな?・・・と映画を観たあと考えました。私は言えない…な…。当事者じゃない私が言えるわけない。

その後、全国盲ろう者協会のHPを見たら、「盲ろう」と一口に言っても段階があること、それによって使うコミュニケーションの方法も違うことがわかりました。


社会福祉法人 全国盲ろう者協会PV(ロングバージョン)


映画『もうろうをいきる』予告編

予告編にも出てくるご夫婦が夕食をとるシーンがあるのですが、そこの空氣感が好きです。

こういう類のドキュメンタリー映画にありがち(?)な、押し付けがましい訴え感がなく、淡々な感じが、逆に心に残っています。

一人のひとがその人の人生を生きていっているんだ。

「生きる喜びや悲しみ、人生の豊かさという命題を、私たちがいま一度考えるべき時がきていると、強く感じている。」という西原監督の言葉、心が泡だちます。

結局映画を観たあとも、盲ろうの方の世界を想像するのは難しかった…やっぱり想像は想像でしかない…ということを、映画を観る前よりも余計リアルに感じてます。

(月並みな言い方ですが)いいドキュメンタリー映画でした。

 

人生は面白い。  

久しぶりにファンデーション買いました

先月、2年ぶり?3年ぶりかな?、ファンデーション買いました。

初めて、生活クラブで購入してみました。
デポーだとサンプルが置いてあるので、実際お試しできるのがいいですね。やっぱり試してから買いたいじゃないですか!

私はリキッドファンデーション派です。

私が行ったときデポーせたがやにあったのは、ビマシェのクリーミィファンデーションとハイム化粧品のBBクリーム。

どちらも試してみて、ビマシェにしました。

BBクリーム、なぜか合わないんだよね〜。塗った後のテクスチャーがなんか重苦しい感じ。以前、他のBBクリームを何度か試してみたけど、やっぱり好きになれなかった…

生活クラブのモノなので、成分もこだわりです。

SPF35 PA++
無香料・鉱物油フリー・パラペンフリー・タール系色素フリー

<全成分>
水、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、グリセリン、ポリグリセリルー3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、BG、ポリメチルシルセスキオキサン、マイカ、リンゴ酸ジイソステアリル、ソメイヨシノ葉エキス、マドンナリリー根エキス、ラベンダー花エキス、センチフォリアバラ花油、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、シャクヤク根エキス、シラン根エキス、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、スクワラン、ホホバ種子油、グリチルリチン酸2K、トリメチルシロキシケイ酸、ペンチレングリコール、ジステアルジモニウムヘクトライト、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、塩化Na、フェノキシエタノール、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、ハイドロゲンジメチコン、水酸化Al、ステアリン酸
 (赤字が保湿成分11種)

これで1,500円以下。素晴らしい!

安全なモノがリーズナブルなお値段で手に入る、生活クラブ様様です。

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人生は面白い。