一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

「医療が人を病人にする」説について

「医療が人を病人にする」と言われることがあります。

よく聞かれるのは、医師や製薬会社が儲けるために、健康な人にまで病名をつけて病人にしようとしている、と言う話。

gendai.ismedia.jp

財政破綻した夕張市の事例を医師がご紹介されています。
市内の病床数が9割減った・・・けれども、健康被害はほとんどなかったという2014年のTED talkです。当時、このTalkを聞いた時はテンション上がりました!


医療崩壊のすすめ | Hiroyuki Morita | TEDxKagoshima

何かと悪者扱いされガチな医療ですが…

確かに極悪非道な医療人がいないとは言いませんが、ほとんどは使命感や義務感、親切心などからやっているのではないか・・・と思います。

来ている患者さんの為に、自分ができることをやる

…となると、医師は自分の知識と経験と検査データを元に診断し、薬を与えたり、切ったり縫ったりします(すごい大雑把な表現でごめん)

病院とはそういうところなんですね。

私も鍼灸やっていて、現状把握のため、患者さんにはお聞きします。「それで、病院には行かれましたか?薬は服用されていますか?」検査数値などがあれば、一応メモっておきます。

重視しているのは、数値ではなく、ご自身の感覚ではありますが…

数値が見えた方が、モチベーションが上がる方多いです。私もそうです(笑)

婦人科など「経過観察」の場合、基本的に定期検診を受けられ、そこで数値が出てきます。
私の場合は鍼灸ですが、「嚢胞が小さくなっていた」と患者さんからご報告があると、やっぱり嬉しくなります。
「体調が良い」とか「生理痛が軽くなった」とか良い兆しのコメントを、検診前聞いてはいても、実際の数値が出るとさらに喜ばしく感じます。

数値が全てではありませんが、説得力は増します。

西洋医学が圧倒的な力をもつ社会では、「〜と感じる」「〜氣がする」ものは、信憑性がないものとして片付けられる傾向があります。
逆に、数値があったりすると一氣に信憑性が増したりね。そういう意味では、数値に利用価値はあります。

ご自身の感覚を重視する。と言っておきながら…

実は、最近ある知り合いを無意識に病人扱いしていた、と氣がつきました。

ある患者さんの治療中に、「グレープフルーツ大の子宮筋腫が出来ている人がいるんだけど、何も困ったことがないからって何もしていないんですよね」という私の知り合いの話をしました。「いくら症状がないとはいえ、ちょっとからだを氣遣ってもいいんじゃないかな…」という趣旨のことを言いました。

私の話を聞いていた患者さん「でも生理痛とか何にもなかったら、私も何にもしないと思います」と言われました。

彼女の答えに、ふと我に返りました…確かにそうだな、と。

私の本意は、子宮筋腫に対する治療、というより、自己治癒力が上がるような生活・カラダ作り、という意味だったのですが。

曲解すれば、病人を作っていたということになる…かも?私の意図とは関係なく。

その知り合いは子宮筋腫を持っているけれども、本人に「改善しよう」という氣持ちがなければ、単なる「脅し」に聞こえるかもしれない、「病人扱い」されたと思うかもしれない。

医療者は人を病人にする。ある意味、それは当たっています。

医療者が会う人は病いをお持ちの方がほとんどですから、知らないうちに、病の側から人を見てしまうのかもしれません。その行為は、患者さんを思いやってのことでしょう。

目の仇にする前に、自立しましょう。自立するために学びましょう。医療者におんぶに抱っこではなく。

連日バクロスTVネタですが、この回も皆さん、よいことおっしゃってます!


バクロスTV#10 テレビでは話せない!ここだけの本当の話!!市民バクロスTV 第10回 今、西洋医療だけではあぶない!

過激な言葉を使っているところもありますが、過激さに噴き上がらないで、よく聞きましょう!

結局、主役は自分です。
医療者も所詮、あなたを引き立たせる脇役に過ぎませんからね。

 

人生は面白い。