今さらですが、先日『82年生まれ、キム・ジオン』を読みました。
2019年のベストセラー、なので、読んだ方もたくさんいらっしゃるでしょう。
読んでいる最中も読んだ後も、心の奥が痛くて、一言で言えば、ちょっと「陰鬱」になった。
私自身、韓国についてはそんなに詳しくはない。
K-POPもあまり聞かないし、韓国映画はあまり見ないし。
韓国ドラマでちゃんと見たのは「ホジュン~宮廷医官への道~」くらいかな〜。鍼の場面が出てくるよ、と聞いて見た。
「チャングムの誓い」にも鍼のシーンは出てくると聞いてチャレンジしたが、あまりに長くて、チャングムが鍼を使う前(薬草係になったぐらい)で挫折した…
とはいえ、接点がないわけではなく。
1990年代初めには毎年韓国に旅行に行った。韓国人と結婚した知り合いもいた。
会社員時代には、韓国人の同僚と仕事し、韓国の顧客とコンタクトした。最初で最後の海外出張がソウルだった、という過去がある。浅薄ではあるけれど、仕事はやりやすかった印象がある。
地理的に近く文化的にも影響を受けているので、日本と似ている部分もあるが、全然違う部分もある。ま、当然ですよね?
そして、『82年生まれ、キム・ジオン』なのだけれど、タイトル通り、82年生まれのキム・ジオンという女性の物語。
物語に出てくる社会的、文化的背景からの無言、あるいは「常識」という名のプレッシャーが、かなり痛い。
「常識って暴力だよね?」と言った誰かがいたが、それに同意できるほどの痛みだ。
と同時に、韓国の女性も同じような痛みを感じているのだな、というシンパシーは、心強い支えになり、その「痛み」の緩和剤にもなった。
印象的なのは、キム・ジオンの母オ・ミスク氏。現在よりもずっと縛りが強かっただろう前の世代の強さが頼もしい。
それにしても、だ。
そんなに長い物語ではないのに、この「ズドーン」感はなんだ??
と考えていたところ、多分、最終章の精神科医(男性)の部分がトドメだったんじゃないかと。
キム・ジオンのカウンセリングをしている精神科医の日常での無自覚さが、私の「ズドーン」の底をさらに掘った、感じ。
物語の中に、私は「救い」は見つけられなった。
でも・・・
「救い」は、無自覚な痛みを顕在化することから生まれるのだ。おそらく。
そのために、まずは隠された傷に気付くことが大事なのだ。
『82年生まれ、キム・ジオン』はその過程の一つなのだと思うことにした。
今、ふと気になって、日本が120位だった2021 Global Gender Gapで韓国は何位なんだろう?と調べてみた。
韓国は102位でした。
人生は面白い。
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