看取りの鍼、と言ってもいいだろうか… - 一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

昨年夏から訪問施術していた患者さんが亡くなりました。

昨年のクリスマスの数日前に肺炎になり危篤状態から回復し、4ヶ月。

いのちの底力を何度も見せてくれました。

最後となった亡くなる2日前の訪問は、施術が終わったら、待っていたかのようにパッと目を開け、笑顔いっぱいにバイバイと手を振ってくれました。

今日ご家族の方と電話でお話ししましたが、いろいろとお話を伺うほどに、見事なタイミングで旅立たれたと感嘆するほどでした。

亡くなって2日後の納棺だったそうですが、湯灌の際、寝たきりだったのに痣もなくきれいなご遺体だと褒められたとの事。

「鍼をやっていただいてたからだと思います。ありがとうございます」とお礼をいただきましたが。。。

逆に「こちらこそ、これまで診せていただいてありがとうございます」と何度お礼を言ってもし足りないくらい。

死の直前まで鍼できるなんて家族ぐらいだろう、と思っていましたが・・・

まさか患者さんにこんな貴重な体験をさせてもらえるなんて、ありがた涙が出ます💧

危篤後も施術を継続して下さったご家族さまにも本当に本当にありがとうございます。

Kさんありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

↓そんな気分でないが、あえて・・・

人生は面白い。