くどうみやこ著『誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方』読みました。
著者のくどうさんが子どものいない女性になったとき、子どもがいないことの悩みや思いを共有する場がないことに気づかれ、書かれたのが前著『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』(未読)。
その第二弾。
著者のくどうさんは、子どものいない女性を応援する「マダネプロジェクト」を主宰。
微妙なタブー感がある、子どもがいないことの悩みや思いを本音で話せる場「子どものいない女性の会」を主催されています。
子どものいない理由は千差万別。
意識的に選択した人、断念した人、結婚の有無、不妊治療の有無など。
年代も30代〜60代と幅広く、多様性を重視して、自分と異なる価値観に気づく場にもなっている、とのこと。
マダネプロジェクトでは、子どもを持たない女性の先輩のことを「グランマダネ」と名づけています。
60代のグランマダネを招いて講演をされたこともあるとか。参加者たちからは「グランマダネがロールモデルになった」と大好評だったと。
素敵ですね!
女性である=子どもを産む。
これは女性の最大の特徴であり、生物学的役割であり、存在意義になるとも言えます。
そのこと自体は素晴らしいですが・・・
そうでない女性にとっては、刃になります。
肩身の狭さ、生きづらさ、無理解、不受容などを、はっきりと、もしくは、なんとなく感じながら、生き続けることが多い。
そこに光を当てた著者のくどうさんは、素晴らしい!
くどうさんの本やマダネプロジェクトの活動で、息を吹き返した方もたくさんいらっしゃるでしょう。あるいは「本当は傷ついていた」自分を見つけるかもしれない。
「話す」は「放す」。
話すことができる「場」は、いろんな救い、いろんな価値観、いろんな発見、いろんな自由が生まれる場になりますね。
子どものいる人が多数派なら、いない人は少数派。少数派の私たちがめざすのは、多数派ではなく多様性です。多様性は正解があるものではなくて、不安なく異なっていられる社会をめざすこと。
不安なく異なっていられるって素敵!!
私もこのような場を作りたい。
順序が逆になりましたが、『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』もこれから読みます。
人生は面白い。
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