一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

『プリズン・サークル』で見える暴力の連鎖

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下高井戸シネマで、『プリズン・サークル』観ました。

島根あさひ社会復帰促進センター」という官民協働の新しい刑務所の受刑者に2年間密着したドキュメンタリー。

そこでは受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入しています。

観賞後、濃厚なセラピーを受けた後のような疲労感と虚脱感。
実際映画を見ているうちに、自分の深いところへ落ちていくような感覚があり。

まず冒頭のところ。

「昔々あるところに嘘しか言わない男の子がいました。
嘘しか言わないのには理由がありました。」

理由。りゆう。リユウ。Riyuu。

その子が悪い子、だからじゃなく、理由があった…

彼らのなかに、見事に現れてくる暴力の連鎖。
胸の奥がえぐられて、深いため息と涙が出た。

悪者は罰せよ、と言うが、罰から何が生まれるのだろうか?

ある受刑者が自分のことを「成長する価値もない人間だと思っていた」と。
「成長する価値」と聞いたとき、今まで考えたことがなかった言葉にギクリと、悲しくなった。

罰せられた人間は、罰が持つ暴力で尊厳を更に切り刻まれ、無価値感がさらに増殖する、気がする。

彼らが自分の話をしていくうちに、TC仲間の話を聞いていくうちに、揺さぶられて、長いこと無自覚に隠していた柔らかい傷に自身が気づく。見たくなかったものに立ち向かう。

テーマは重たいものなのだが・・・

映像の光は明るくて、
時々映し出されるセンター周囲の自然は美しくて、
傷んだ胸に、しばしの和みとなってしみた。

このTCを受講できるのはわずか40名程度。

このような心理セラピー的プログラムを大勢の人に提供することは、おいそれと実現できる話ではないだろうが・・・

このようなユニットが広まると、世界は変わっていくのでは?


映画『プリズン・サークル』予告編

 

人生は面白い。

 

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