一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

「主人公」と呼びかけてみようか

先月いただいた図書カードで、本屋で買い物。

店内をうろうろして、買ったのは こちら↓

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1月1日から12月31日まで、一つずつ禅語が紹介されています。

これも禅語だったのか!という言葉、結構あります。

例えば、「主人公」。

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主人公は本来の自分のこと。
どんなときも、本来の自分を
見失わないでいることが大事。

「主人公」という言葉は、公案『無門関』第十二則の中に出てくる言葉、だそうで。

瑞巌彦(すいがんげん)和尚、毎日自ら主人公と喚び、復(また)自ら応諾す。乃ち云く、惺惺着(せいせいじゃく)、諾(だく)。他時異日、人の瞞を受くること莫(なか)れ。諾諾(だくだく)。

(訳)
瑞巌彦(ずいがんげん)和尚は、毎日、自分に向かって「主人公!」と呼びかけ、自分で「はい」と答えた。その後「はっきり目を覚ましているか」といい、「はい」と答えた。さらに「いついかなる時も、人にだまされるでないぞ」とよびかけ、自ら「はいはい」と答えていた。

「主人公」と呼びかけていた、とは!

自分に呼びかける、という時点で、この「自分」は、常識的に考える「自分」(自我と言ってもいいかもしれない)とは違う「自分」でしょう。

「本来の自己」や「仏性」と解釈されていますね。

では、禅語である主人公が、どのようにして主役を意味するようになったのか? 

ググってみましたら、ウィキ日本語の「主人公」という語は坪内逍遥によるものとされている、という記載がありました。

今、通常使っている「主人公」は、坪内逍遥の『小説神髄 (岩波文庫)』由来みたいですね。

とはいえ、

「本来の自分」の意である主人公と同じ言葉が「主役」を意味するようになった、
ことは面白いですね〜。

今度、自分に「主人公!」と呼びかけてみようかしらん。

 

人生は面白い。

 

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