ジョン・グレイ著『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』、読了。
原題は“Beyond Mars and Venus: Repationship Skills for Today’s Complex World”。
原題からもわかるように、『ベスト・パートナーになるために―男は火星(マース)から、女は金星(ヴィーナス)からやってきた』のアップデート版です。
前作が書かれたのが25年前。
25年か!と驚きましたが、その驚きは私が年をとったという証拠でしょう。
私も前作を読んだ記憶があります。
詳細は忘れましたが、「男女は異星人なのだから、わかり合えないのは当然なことなんだな」としみじみ感じたことは覚えています。その差をお互い尊重し合い理解を深めていくことで関係性も深まり、豊かなコミュニケーションが取れる、ということね〜。
…などとわかったようなことを口にしていましたが、娑婆で実行しないと、結局は身にならないね…つうことです。
ジョン・グレイの面白いところは、ホルモンと関連づけて説いているところ。
彼は心理学博士なのですが。
ある時期から、心理学の分野でも、ホルモン起因で解説するみたいな流れが出てきたようで。
6〜7年前、あるカウンセラーが、なんでもホルモンとか脳のせいにするような風潮に違和感がある、と言っていたことを思い出しました。
「心」は見えないし触れないから、「よくわからない」側面があります。そして「性格」「人間性」の問題と、これまた「よくわからない」片付け方をされてきたことも、また事実です。
それが、感情にホルモンが関与していることがわかってきたら、ある意味朗報です。
一応、ホルモンは計測可能ですから、目でわかります。
科学的に証明可能です。科学的に証明されたものの方が信頼されていますので、そりゃ、ホルモン原因説は最強でしょう(今のところ)。
人間性の問題、とするより、ホルモンの問題の方が、傷は浅い、というか、「変えることが可能」という期待値が高くなる、ように思うのです。
全体の問題(人間性)から部分の問題(ホルモン)に読み換えられると…
「やってみよう」ハードルが低くなり実行しやすくなるのは、いいんじゃないでしょうか?
・・・全然、本の内容と違う方向に行ってしまいました。
そう、面白いのはホルモンです。
「女性らしい」「男性らしい」をホルモンで解説しています。
「男と女は生物学的に大きく異なるため、ストレスを減らし、幸福度と充実度を増やすのに必要なホルモンも違う」。
そのため「とるべき行動も違ってくる」。
生物学的に見て、男性は女性の何倍ものテストステロンが、女性は男性の何倍ものエストロゲンが必要です(もちろん、ホルモンレベルは個体差があるので、必要量も個体差がある)。
だから、男性はテストステロンレベルが、女性はエストロゲンレベルが低くなると、ストレスが増える、というわけ。ストレス退治のホルモンが男女によって全く違う、といのがポイント。
男性の場合、
テストステロンレベルが低すぎる → ストレスや疲れ、抑うつなど
エストロゲンレベルが高すぎる → 怒り、自己防御、攻撃性、
を感じやすくなる。
ここで興味深いのは、「男らしい」と見せる振る舞いが、逆の結果を招いているということ。
例えば、怒りで相手を怖がらせて、自分の意見を通そう、相手の言動を自分の望むように変えよう、という場合。
「男性は、怒ることで男らしさを示そうとしているが、実際に増えているのは女性ホルモン(エストロゲン)だ。」 注:怒りを感じることがNG、ではない。
男性がテストステロンレベルを回復するには、20〜30分リラックスした環境でテストステロンを刺激する活動(洞窟タイム)に集中すること。
テストステロンを増やすことのできる活動として、
「意思決定」「努力とハードワーク」「問題解決」「プロジェクトに取り組む」「効率的な行動」「無私の行為」「得意なことをする」「大義のために自分を犠牲にする」「祈り、瞑想、沈黙」「断食」「学習、能力開発」「金を稼ぐ」「リスクを取る」「自信を持って困難に挑む」「成功」「勝利」「競争」「スポーツ」「性的な行為」「恋愛」「相手の話を聞く」「調べ物をする」「男性同士で冗談を言い合う」「車の運転」
が、本中で紹介されていました。
男性の方、お試しください。
長くなったので、女性のことは次回。
人生は面白い。
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