松田博公先生のインタビュー。
鍼灸関係の著書に、『鍼灸の挑戦―自然治癒力を生かす (岩波新書)』、『日本鍼灸へのまなざし』があります。
『鍼灸の挑戦』は、「鍼灸ってすごい!」「鍼灸って面白い!」とワクワクしながら読んだのを覚えています。
インタビューで松田先生がおっしゃっているとおり、まさしく「鍼灸師列伝」!!
松田先生:
この本を読んで鍼灸師になろうとした人もいると思うんだよね。」
「だから、大変な誤解を与えてしまったかもしれない(笑)。そして、実際に道を間違えた人もいると思うんだよね。」
これウケた!松田先生、おもしろ〜〜い!!
『日本鍼灸へのまなざし』は、「日本の鍼灸やばいんでない?」 と思い、少々くらーい気持ちになりましたね。
鍼灸業界の問題が、業界特有というより社会問題に通じるところがあり、集団としての「ふるまい」の特徴がここにも出ている…って感じ。
鍼灸の科学化のこともお話しされ、柳谷素霊先生の言葉を引用されています。
松田先生:
柳谷素霊は昭和25年に『鍼灸医術に於ける古典の科学性に就いて』でこう言っている。
「もっと科学が進んで、量子力学的な見方が出はしないか、電磁場的な説明がなされる日がありはしないかを私は夢見ている。そのようになったときの鍼は、進んだ鍼の科学として新しい意義のもとに扱われるであろう。ということは、いわゆる『名人芸』とか『勘』とか『コツ』とかいわれ、標識されていた『技術』が自覚されて『科学』になることを秘めているのである」ってね。
昭和25年に、すでにこんなことを言っている!!素霊先生の「先見の明」っぷりが光ってます。
そして、前編の、松田先生の締めの言葉にシビれた私でした。
科学に認めてもらおうなんてのは、志が低すぎるよね。
むしろ、古代から継承された伝統医療である鍼灸術には、現代の科学や生命観、社会観を変革して、新しい科学、医学を創り出せる可能性さえ宿っているんだよね。
近日公開の後編が待ち遠しいです。ハリトヒト、チェックします。
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