一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

介護は「自立支援」らしい

こちら、目から鱗でした。

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介護保健法では「自立支援」を謳いながら、「介護」に対するイメージは、食事介助、入浴介助、オムツ交換など。それらは業務・療養上のお世話であって、「介護」ではない、と言う、あおいけあ代表、加藤忠相氏。

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介護保健法第二条第2項に「(略)保険給付は、要介護状態等の軽減又は悪化の防止に資するよう行われる(以下略)」。同じく第4項に「第一項の保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない。」(※強調、引用者付与)

だから、介護保険を使うのであれば、「療養上のお世話」で止まってはいけない。その先の「自立支援」に向かっていかなければならない、というわけです。

確かに。もっともだ。素晴らしい!

・・・と思う反面、「それを実践するのは大変なんじゃない?理想論じゃない?」とうがった考えがない訳ではありません。本中登場者のYさんみたいに「人手がいくらあっても足りないんじゃない?」と思いました。

だから、と言って、変えようとしなければ変わらない訳で。

挙げられている実例は、そう思った私が過去の常識に囚われていたことに氣づかされました。

「理想は生きる上で大切」と思っているのに、どこかで「理想」を疑っている。「理想なき行動は虚しいもの」と思っているのに、「現実は違う」と無意識に分けてしまう。

「理想が大事」と結構思っている、はずなのにね。

自分の中にある「理想と現実は違う」とか「理想で飯は食えない」とかいう声がいかに大きいか…わかって、ちょっと凹みました。

同じような行動に見えても、その源泉が違えば、そこに流れているものが当然違い、だから結果も違ってくる、のですね。

文字にしたら簡単なことですが、文字にしたからと言って伝わらない、だからマニュアルには落とし込めない。だからこそ、感性、とか、心、とか、目に見えないものが必要なのでしょう。

驚きなのには、法律には素晴らしい理想をちゃんと書いてあること。

法律って決め事しか書いていない「イメージ」でしたが、法律にも源泉となる理想があるんですね〜。もっと「理想」の部分を大事にして法律も使えば、「縛られる」とか「違反したら罰せられる」とか後ろ向きのイメージが払拭できるかもしれませんね。

法律で思い出すのは、飯田橋の健康増進クリニック院長、水上治医師の話。

www.kenkou-zoushin.com

「健康増進クリニック」という名前を届け出をしたときに、「病院なのに健康増進はおかしい」みたいなことを言われたそうです。

井上先生は「医師法第一条に書いてあるから、医者が健康増進と使ってもおかしくない」と説明され、受諾されたそうです。

その条文は以下のとおりです。

第一条 医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

理想は掲げたら終わり、じゃなくて、常に、共にあること。それで、理想の作動スイッチがONになる。

理想スイッチONでまいりましょう!

 

人生は面白い。

 

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