今までは、学校で勉強した国試対策的な東洋医学と『基礎中医学』を細々と読み進める程度。
出会った先生方にアンチ(現代)中医学がたまたま多かったので、中医学は何か本を読めばいいだろう、ぐらいに思っていました。
しかし、私には独学無理でした…『基礎中医学』内容は濃いのですが、文章のみの地味な構成。字面を追うだけになって無味乾燥の勉強となり、退屈な代物となってしまいました。
かと言って、東洋医学ベースの鍼はしたいので無視はできない…
そんなわけで独学は諦め、この4月から講座受けています。
一つは中医師(中国人)先生が講師です。漢方医なので、鍼灸的視点とは違う面も知ることができます。
漢方医の場合、切診は脈診が主です。鍼灸のように患者さんのからだ全体を触診できません。だから、望診・聞診・問診から(鍼灸師にくらべて)より多くの情報を得る必要があるのでしょう。
あっ、だから「望・聞・問・切」の順番なんだ!今更氣がついた(汗)
「漢方医と同じような診方では、いい鍼はできない」と言う先生がおられましたが…
とはいえ全く別物でもないので、そこまで極めていない私にとっては良い勉強です。
中国人の先生なので、日本の特徴についてよく言及されます。あるとき先生が言った「日本は気虚の国」って言葉に至極納得しました。いろいろな社会問題も「気虚」という切り口で見たら、結構理解が深まるかもしれません。
なんでわざわざ大阪?・・・なのですが、こちらの先生のブログを拝見していて「言葉が生きているなぁ」と常々思っておりました。つい何かの拍子で「動画受講可能」ってことを知り、つい勢いで申し込んでしまいました("つい"が多い 笑)。
こちらも充実の内容で、深すぎてツイて行かれていない所も多々あります…けれど、臨床につながる東洋医学は、とても楽しいです。
やっぱり「先生」って大事ですね〜。
ホント、東洋医学は、西洋医学と全然世界が違うのですよ。当然っちゃ当然なんだけど。
12年前アロマセラピーを学んだとき、解剖生理学の授業がありました。そのとき人体のメカニズムに驚きました。生体恒常性を維持する為に私たちの身体内部で起きていることを知るほどに、「なんだ、神はここ(自分の身体)にいるんだ」と思いました。
格好良くいえば、人体に「神の存在」を感じたのでした。だって、同じようなものを人間が作れるか?と言ったら…無理でしょう?
東洋医学の場合、身体に「自然」を感じます。
私たちの身体は自然とつながっていて…いや「つながる」というよりもっと、自然の「一部」「構成物」「そのもの」と言った方がいいかも。
ま〜「自然=神」とも言えるから、同じように「神を感じた」、と言えなくもないのですが、種類が違う感じ。西洋医学の方は一神教の神、東洋医学は多神教の神っぽい。
これだけ、人体の認識の仕方が違えば、当然治療方法も違ってきますよね。
もちろん、西洋医学的に鍼する、のも全然あり、ですし、それも効きます。
でも・・・
東洋医学の世界でこそ、やっぱり鍼は生きるのではないか、と思うわけです。
今回「東洋医学」って連呼していますが、「それって何?ホントにわかっている?」と問われれば、ちょっとまだ自信ありません。学べば学ぶほど「わかった風をよそおっていた」事実が判明して…
でもまた、学べば学ぶほど、面白い東洋医学。またまた世界、広がります!!
人生は面白い。
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