一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

”ソレ”の存在

般若心経を唱えていると、意識は遅いと感じることがある。

正確には、意識の少し前を走っている"モノ"がいる。「いる」より「ある」でしょうか。

“ソレ”はかなり微妙で、存在感をうっすら感じ始めて捉えようとした途端に消えてしまう。その形や色をよく見たいと目を凝らすと、そこにはもう無い。

「ある」ことはわかっている。が、正体はわからない。

わかったのは、ソレはとても静かだ、ということ。何かを発しているわけでもなく、何かをしているわけでもなく、只々ある。
色もなく、音もなく、匂いもなく、重さもない。
必死に探すと現れてこない。話しかけようとすると消えてしまう。

遠くではない。すぐそこにあるのだが、手は届かない。

でも、確実に「ある」。

私は、いつ立ち現れるかわからない"ソレ"の存在を感じつつ、毎朝唱える。

 

人生は面白い。