以前、こちら↓で書いた『家庭画報5月号』が、手元に来ました。
hitokadoh-aider.hatenadiary.jp
p.206〜217に「体温を上げて免疫力を高める 五〇代からの『温活』養生」というタイトルで特集されていました。
今津嘉宏先生が「皮膚体温三六.五度 プラスマイナス一度で免疫力が変わる」というお話をされています。
体温が下がると、免疫機能システムの活動が鈍くなるので、ウイルスに感染しやすくなります。そのほかに
(略)臓器そのものの働きも鈍くなるため、老廃物の処理をはじめとするさまざまな機能が低下し、その結果、生活習慣病を引き起こしてしまうことが考えられます。そのほか下痢、肩こりといった日常的な症状から、肺炎、膀胱炎、気管支喘息、膠原病、関節リウマチなど体が冷やされることによって悪化する病気は枚挙にいとまがありません。
「女性特有の月経不順、更年期障害の原因の一つにも体温が低いことが関係しています。体調不良に苦しむ人の中には体の調子が悪いから体温が低くなると思っている人も多いのですが、実はその逆です。(略)」(今津先生)
別のページでは、岡崎統合バイオサイエンスセンターの富永真琴先生が、体温上昇によって免疫細胞が一層活性化されるメカニズムを説明。
私たちの皮膚には、温度を感知すると開いて特定のイオンを選択的に通過させる通路のような役割を果たす「温度感受性TRP (Transient Receptor Porential) チャンネル」が存在しています。
免疫細胞であるマクロファージ(白血球の一つ)の活性化に関わるTRPチャンネルは「TRPM2」という温度受容体で、通常は47度ほどで活性化します。しかし、細菌などが侵入しマクロファージが貪食し始めると、殺菌のために活性酸素の一種である過酸化水素が発生し、それを感知すると、TRPM2は体温の平熱レベルである36.5度でも活性化します。発熱し体温が38.5度になると、TRPM2はさらに活性化しマクロファージの働きはさらに増強される、とのこと。
このメカニズムを知ると、解熱剤を止めたくなりますよね?
東洋医学的解説は、北里大学東洋医学総合研究所の伊藤剛先生がされています。
「(略)中高年になって感じるようになった冷えの中には老化が関係しているものがあります。つまり、冷え対策を行うことで老化も予防できるのです」と示唆します。
「冷え」対策=老化予防、だということです。
そして 、いろいろな「温活術」(今ってみんな「〇〇活」ですね〜)が掲載。
温活術3で「お灸」が取り上げられ、紫雲膏灸で有名な越石先生が紹介されていました。
想像していたより、かなりしっかりした記事でした。
4月に発売されたものなので、もう店頭にはないですが、読んでみたい方は図書館の雑誌コーナーなどで探してみてください!
そして、あなたの「温活」に一香堂をご活用くださいませ。
いのち磨きのお手伝いいたします、一香堂より。
*** ご予約・お問い合わせは、HP、Facebookメッセージ、LINE (id: hitokadoh894)でご連絡ください。***