今年7月の参議院選挙の翌日、「憲法を読もう!」とブログに書いておりましたが・・・
hitokadoh-aider.hatenadiary.jp
実際のところ、全然憲法読んでおりません。そして、そんな意欲すら、忘れておりました。
・・・ところ、「不思議なクニの憲法 自主上映 x 松井監督トーク会」のイベントがFBでシェアされてきました。
「そうだ!憲法を読もうと思っていたんだ、私」
ハタと、この夏の自分の決意を思い出しました。
そして、昨日行ってまいりました。
2時間余りと長い映画ではありましたが、とっても面白かったです。
改憲の流れに危機感を抱き、様々な活動をしていらっしゃる方々(主婦、高校生、アイドル、SEALDsメンバー、弁護士等々幅広い)の話、実際戦争戦後を体験された女性たちの話、瀬戸内寂聴さんの話、大学教授たちの話、日本国憲法が成立された当時の歴史的背景、孫崎亨さんの政治的流れの解説、自民党憲法改正推進本部の船田元さんの話、基地の町、千歳に住む自衛隊員の家族の話、安積遊歩さん宇宙さん親子の話。
こちらが、映画出演者の方々です。
この盛りだくさんぶり。丁寧に描かれている印象を持ちました。
発見と再認識と共鳴が大音量すぎて、まだまとまらない感じではありますが、印象に残ったところをいくつか。
- 戦争が終わって新憲法ができて、男の子とけんかしたときに「男女平等なのよ!」と言った(松本侑壬子さんの話)。
- 現行憲法ができる前は、女性は、ひとりの個人として認められていなかった。
- 「子供がそんなこと言うんじゃない」とか「アイドルだからわかってないんだろう」とか、語っている言葉・意見を聞くのではなくて、肩書・立場に対して言う人が多い(制服向上委員会の齋藤優里彩さんの話)
- 学べば学ぶほど、絶望が深くなる(高校生の日比野和真さんの話。「目をそらさないで前を向いていく」的なコメントもありました)。
- 水野スウさんの「12条する」。(12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」)
- 「決めるのは私たちではありません。国民のみなさんです。」(船田元氏)
映画の最後に竹下景子さん朗読の日本国憲法前文が流れるのですが、それがとても美しいのです。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」
映画上映後、松井久子監督のお話もあり、映画の感想のシェアもあり、懇親会(私は参加しませんでしたが)もあり、充実な内容でした。
映画鑑賞後の感想シェアのときに、ある憲法の勉強に参加されたという男性のお話が印象的でした。
皆、憲法というと9条のことが多いじゃないですか。それも大事だけど、『もっと大事なのは13条なんです』と(勉強会を主催されている)弁護士の方がおっしゃったんですね。
これって何を言っているかっていうと『あなたはそのままのあなたでいいってことなんですよ。』って言われて。何をしているのか、とか関係ないんです。仕事、年収、肩書、年齢、格好とか関係なく、『今のあなたでいいってことなんですよ』って言われて、ものすごく感動しました。
改めて見てみると、確かにすごいです。
自由なのは権利なんですね。幸せを追求することは権利なんですね。
そして「個人として尊重」されるのです。
だから、みんな違っているのは自然。
違っているから、みんな存在しているわけで。
みんな違っているから、美しい。
みんな違っているから、そこからエネルギーが生まれ創り出される。
ぜひ、「不思議なクニの憲法」観てみてください。
そして、オリジナルの思い、考えを創りましょう!
映画に出演されていた水野スウさんの「わたしとあなたの・けんぽうBOOK」を購入。
憲法が「けんぽう」となり、「けんぽう」さんと親しくなれそうな本です。
人生は面白い。