一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

永平寺の参禅修行してきました (最終日)

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参禅修行の最終日です。
この日の朝(というか夜)は、短い夢をいくつも見て目が覚めました。感触がとてもリアルな夢だったのですが、内容は忘れてしまいました。

最後の暁天坐禅、最後の朝課。
日常に戻る待ち遠しさがありつつも、終わってしまう寂しさ、離れがたさも感じます。
この日は晴れていて、朝課へ向かう途中、外に見える緑が一層輝いていました。

この朝の小食で、応量器を使うのも最後です。
最後は、雲水さんの説明も最小限になって、わかる人は自ら進めていきます。

作法は、確かに細かくて覚えるのが大変ですが、一連の流れが美しく見えるような持ち方、手さばきになっているのですね。そして、食べ物を本当に大事にいただきます。一粒のご飯、一滴の水さえも無駄にしない作法です。
話すことなく食べ物に向き合い、食前・食後に何度も偈文を唱え、さながら儀式のようです。食事というと、味ばかり氣にしがちですが、いのちをいただく行為であるわけです。
帰ったら、「いただきます」「ごちそうさまでした」をもっと心をこめて言おう、と思いました。

そして、作務、応量器を洗い、作業は終了。

最後、感想文を書き提出し、それと交換に、初日に預けた貴重品や携帯などの荷物が返されます。

終了後、今までしゃべれなかった分、饒舌になっていくのが面白かったです。私も解放気分で、はしゃぎ気味でした(笑)

バスまで時間があったので、傘松閣(さんしょうかく)、絵天井の大広間を見てきました。


天井に描かれている230枚の花鳥彩色画のなかに、5枚だけ花鳥以外の絵があり、その絵全部を探し出したら、願いが叶うとか?もちろん全部見つけました!
ちょっと画像悪いですが
獅子2枚と


鯉2枚と


りす1枚。りすが一番見つけにくいですね。


福井駅までのバスを「團助本店前」で途中下車して、團助の直売店で、生ごまどうふをいただきました。
生ごまどうふは、ここの直売店限定の商品です。加熱をしていないので、普通のごまどうふに比べて、ねちっとした粘りがなくさらっとしています。
テイクアウトした黒ごまソフトも、ごま風味が濃くて美味しかったです。

團助本店前から乗ったバスには参禅参加者の方々もいて、福井駅前でお別れしました。

山を下りると、参禅の日々が既に遠い夢のように感じられて、もう懐かしく感じてしまいました。
またいつか来る日を願いつつ、福井を離れました。

曹洞宗坐禅こんな感じです。

 

人生は面白い。