一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

『ミツバチの羽音と地球の回転』見ました

今日ふと思い立って、『ミツバチの羽音と地球の回転』のレイトショーを見に行った。
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画だ。

ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD]

ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD]

  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: DVD
 

山口県の上関原発計画に向き合う祝島の人々のこと。
その島の対岸4km先にある田ノ浦に、原発建設計画が持ち上がった。それから28年、祝島の人々は建設に反対してきた。
祝島の人々は主に漁業と農業で生計を立てている。
平和な島での日常と、原発反対デモ。両極端のこれらが、彼らの日常にある。

福島第一原発のことがあるだけに、人々の、反対を訴える声はとても響く。
反対運動の大半は、おばあさんたち。彼女たちの明るさ、必死さ、強さは胸をうつ。

そして、映画は、持続可能な社会の構築に取り組んでいるスウェーデンの人々のことも。
スウェーデンは、1980年の国民投票で段階的な原発の廃止を決め、「2020年までに石油に依存しない社会にする」と宣言した。
電力の自由化は既に行われ、何によって作られた電気を使うか、人々は自由に選択できるのだ!
映画の中で、グリーンエネルギーしか使わない男性が、「日本では選べないです」という言葉に、「Why not!?」とすっごくイノセントに驚いていた。
スウェーデンではそれが常識なんだね〜。日本とは全く違うよ。
ただ彼らの話を聞いていると、年月かけて、今のエネルギー供給システムを作り上げてきたわけで、一足飛びにできたものではないということがわかる。

ISEP飯田哲也さんが、日本の現状について語られていた。

今のような電気供給を電力会社が独占している状態が、戦後ずっと続いている。
そこから変化するのは怖いんだろう、とのこと。
変えたくない電力会社たちと原発を推進したい勢力が、新しい芽をことごとく潰してきた。
新しい仕組みを作るためには、いろいろな分野のいろいろな人たちの力が必要。
今までのように対立する関係性ではなく、未来志向でお互い協力し合うような大人の社会へ変わっていくことが必要。
というような趣旨の話だった。

「賛成vs反対」というのは非常にわかりやすい。
けど、そこに留まっていては新しいものはなかなか生まれにくい。
二元論を超えていくってことだろうか。

なんやかんや書きましたが。。。
ミツバチの羽音と地球の回転』お近くで上映の際は、実際にご覧になってください。

888earth.net

原発問題は、電気を使っている自分にもつながっています。
都会で電気を使っている私も、ある意味共犯者なのかもしれません。
加えて、スウェーデンのエネルギー政策は、こういう社会が作れるのだ!と励まされます。

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祝島のHPには、島の紹介とともに、上関原発問題のことも。

www.iwaishima.jp

孝くんが映画のなかで見ていた祝島市場ホームページ。ひじき、びわがおいしそうだった。注文したいなぁ。

映画に出ていた氏本さんのブログ。豚が幸せそうだったなぁ♡ブヒブヒ鳴きながら耕作放棄地を耕す豚たちがたのもしい。

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