東京の夜が暗い。
節電のために、デパートは早めに閉店し、街にあふれかえっている看板の明かりが消えているから。
その暗さを見て、私はなぜだかホッとした氣分になっている。
夜は暗い。そんな自然なことを感じられることが、なんだか嬉しい。
その当たり前のことを忘れてしまうくらい、東京の夜は明るかった。
その明るさは安全だという印象も与えてくれていたけれども。どこかで緊張感も生み出していたのかも。
日本のGDPが高いのは、夜の消費行動が高いのが一因とも言われている。
暗い夜が続くことで消費も落ち込み、GDP低下を引き起こす可能性がある、と懸念する人たちもいるようだが。
私は、最近の薄暗い夜を氣に入っているので、電力供給が地震前のように安定したら、また明るい夜に戻るのだろうか?とそっちの方を氣にしてしまう。
明るい夜は、植物にとってもストレスになるそうだ。
電力供給に問題がなくなっても、あまり明るすぎる夜には戻ってほしくないなぁ。