スコットランドにあるフィンドホーン共同体をご存知だろうか?
アイリーン&ピーター・キャディ夫妻とドロシー・マクリーンが、その地に住み始めたのが始まり。
今は、スピリチュアル・コミュニティとして知られ、世界中から人々が訪れている。
初めてフィンドホーンを訪れる人のための一週間体験プログラムとして、体験週間(Experience Week)がある。
私が体験週間に参加したのは、2003年の春だった。
友人のお母様(広瀬尚子さん)がツアーをオーガナイズされており、フィンドホーンがどんなところかあまり知らずに、申し込んだ。
今振り返っても、あの体験週間で(その名のとおり)体験した事々は私の宝物である。
先日ある講座で、人の成長に関する話があった。
人の意識構造を「器」としよう。
自分が得た情報や知識は、その器の中身(コンテンツ)となる。
巷にあふれている「○○すればうまくいく!」的な△△術やら××方法論は、このコンテンツに該当するものがほとんどだ。
もちろん、これら△△術やら××方法論も有効である。
それらを実践すること、要するにコンテンツを入れ替えることで、解決することはある。
だが、コンテンツの入れ替えでは、解決しない場合がある。
内容を入れていた「器」自体を作りかえる必要があるときだ。
「器」の作りかえは、コンテンツの入れ替えほど簡単ではない。
それは「死と再生のプロセス」とも表され、5年くらいかかる場合もある。
まさしく私の体験週間は、この「器」を作りかえている過程の一つだった、と言える
そして、こういう類のことは、言葉にしづらい。
原因と結果が簡単に見えづらいし、深いところでの変容はとても精妙でわかりにくかったりする。
量ではなく、質の変容。
そこにこそ、未知なる自分、永遠なる自分に会えるチャンスがある。