一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

インテグラル・メディテーション

ケン・ウィルバー検索中見つけた、インテグラル・ジャパン主催の「インテグラル・メディテーション」というオープン・ワークショップに行ってきた。

私は「瞑想」は本格的に学んではいないが、それらしきものは実践している。

ワークショップでのプラクティスは基本的なものだったが、非常に面白かった。
インテグラル・ジャパンの鈴木さんが説明してくれた「瞑想」に対する考え方は、すんなりと心に入ってくるものだった。

私達は日常と非日常を行き来することで、あるバランスをとりながら、生きている。
「瞑想」で得られる心の静謐さは、始めは「非日常」のものである。
「非日常」的である心の静謐さを日常に取り込むことで、集中力が増したり、リラックスしたり、視野が広がったりする。
「瞑想」を定期的に行うことで、その筋力(いいね、スピリチュアル筋力!)が増していき、常に心の静謐さを持ちつつ日常生活をすることが可能となるわけだ(←フィンドホーン共同体の「Love in Action」とも通じる)。
その静けさを、鈴木さんは「観照者」とも例えられていた。
まさに「観照者」とともに生きるということだ(←これってNLPと似ている)。

そして、瞑想中はディフェンスが下がるので、普段見たくないもの・隠しているものが顕れてくる。
インテグラル・ジャパンの鈴木さんは、「ここで瞑想の先生だったら、そういうものが出てきてもただ瞑想していれば、そのうち消えるって言うかもしれませんが、そうは言いません。そのものに対処するのがセラピーです」とおっしゃった。
この見解は、私にとっては非常にピンときた。

ケン・ウィルバーは、Body, Mind, Spirit, Shadowの4つに分けるそうだ。
これら4つの分野それぞれを鍛える(または高める)ことで、統合的(インテグラル)成長を実践するという捉え方のようだ。

瞑想はSpirit(霊性)の分野であり、Shadowを浮き上がらせる。
そこで見えたShadowは、セラピーで向き合い対処する。

要するに、瞑想の達人は、Shadowの専門家ではないってことだ(もちろん、なかにはそういう方もいらっしゃるだろうけど)。
言われてみれば納得なのだが、ごちゃ混ぜにしがちである。

鈴木さんはおっしゃった。
「もっと瞑想を極めようと思ったら、そういう道場に行ったり滝に打たれたりしても、もちろん構いません。でももっと簡単に、自分の呼吸に意識を戻すだけでもいいのです。」
そう!!瞑想とはシンプルなものなのだ。
自分の呼吸に耳を傾けたり、呼吸を数えたりするだけでも、りっぱな「瞑想」なのだ!
ほんと、呼吸ってあなどれないよね。
シンプルだけど、奥深い。

本日の瞑想中に、自分の呼吸から、自分が持っているパターン(ある意味Shadow)がまだいたってことに気がついたり。
「解消=消えてなくなる」ってこととは違うなぁと感じたり。
基本的な瞑想をやって、「やっぱ、基本って奥深いなぁ」と、またまた確認したり。

そして、さらに「ケン・ウィルバーいいわぁ」となり、勉強会にも行ってみようか、という勢いである。