今日(日付変わって昨日)は、終戦記念日。
オリンピックの最中、かすんでしまう話題である。
月に2度、大田区の高齢者デイケアセンターに、アロマトリートメントのボランティアに行っている。
そこに来ている高齢者の方々は、戦争体験者である。
自分の将来を考え夢見る時期でもある10代、20代が、戦争だった。
昔話になると、そこには必ず戦争がある。
銃弾を作る工場で働いていたというNさん。
長時間労働で寝る暇もなかったそうだ。「眠くて、労働中居眠りをしてしまうと「何寝てるんだ!!」と怒鳴りつけられ、びくっと起きるのよ」。
実際戦場に行ったHさん。
今は別のセンターに移られたが、いつも私に「来ていただいてありがとうございます」と最敬礼のお辞儀をしてくださっていた。
若い頃のお話の最後は「私達のときは、戦争だったからね。。」で終わる。
その一言で、どれだけ多くのものを皆さんがあきらめてきたのかがうかがい知ることができる。
当時は「あきらめる」という認識もなかっただろうが。
短時間だが皆さんと接していると、その喪失感は依然として残っていると感じる。
今日、私のなかでその喪失感が思い出された。
今当然のこととしてある自由・平和を、改めて有難いと思う。