hitokadoh姐さんの身辺雑記

人生は面白い。一香堂のはり灸師、あれこれ綴ってます。

憲法カフェ参加後思ったこと

前回、憲法カフェのこと、少し触れました。

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引き続き、憲法カフェに行って思ったことを書きます。

ちなみに、憲法カフェとはあすわか(「明日の自由を守る若手弁護士の会」)所属の弁護士さんがお話してくれる気軽な憲法勉強会です。

以前見た映画『不思議なクニの憲法』にもご出演されていた竪十萌子氏が今回はお話ししてくれました。

皆さん、憲法は誰が守るべきものか、誰を縛るものか、ご存知でしたか?
憲法は、国家権力を縛るもの、なのです(私が知ったのは最近、5年前くらい)。

竪氏は、その前の憲法大日本帝国憲法と比較して、日本国憲法を語ってくれました。

『不思議なクニの憲法』を観たときもそう思いましたが、日本国憲法ができるまで、「女性は人ではなかった」のです。 

「人ではなかった」はちょっと大袈裟かもしれませんが、女性にとって「権利」は無きに等しいものでした。参政権はなかったし、自らの意志で結婚できなかったし、家長の承諾がなければ財産ももらえなかった。

 1947年に日本国憲法が施行されるまでは、「法の下の平等」もなければ「男女平等」なんてもちろんない。主権は国民にはなく、天皇だった。

竪氏曰く、おじいちゃんは、事あるごとに「女子どもは黙ってろい!」と言っていた。それがすごい違和感だったけれど、憲法のことを知って、なぜそういう言葉を言うのか納得できた。おじいちゃんはそういう(大日本帝国憲法の価値観の)教育しか受けていなかったのだから。

そう、ようやく71年が経ちました。

今では「普通のこと」が71年前には不可能・考えられなかったってこと、予想以上にありました。 特に女性にとっては。

もし、その時代に生きていたら、どんな「私」だったろうか?

あてどない妄想の中、思い出しました。
遠縁の悲恋物語(本当にそうだったかはわかりません)。

おそらく昭和初期の生まれでしょうか、目鼻立ちのはっきりした(叔父の記憶によれば)女性がいました。その地元では古くからの地主のお家でした。

彼女には好き合っている恋人がいました。お年頃になったとき、父親(家長)に彼との結婚は許してもらえず…父親は、すでに結婚相手を決めていました。最後まで嫌がっていたそうですが、結局父親の命令には逆らえず、父親の決めた相手のところに嫁ぐこととなりました。

結婚後まもない頃、お嫁に行った彼女は、法事か何かで、初めて実家へ帰ってくることとなりました。お嫁に行く時はすごく嫌がっていたので、家族の人たちは少し心配していました。が、帰ってきた彼女は変わりない様子で、いたって普通に元気そうに晩ご飯を食べ、実家で過ごしました。

実家に泊まったその夜、彼女は急死しました。翌朝起きてこないので、母親が見に行ったら、すでに冷たくなっていたそうです。
「自殺ではないか」という疑いが出ましたが、その証拠は見つからなかったようです。

「あんなに嫁ぐのを嫌がっていたから、実家で死んだんだろう」と村中の噂になったそうです。
死因は何だったのか?はその思い出話には含まれていません。おそらく家族内では知らされていたのかもしれないけど、親戚筋には伝わってこなかったそうです。

この、若くして亡くなった美しい花嫁の話は、酒に酔うと何度となく叔父の口から出てきました。 「子どもの俺でも身震いするぐらい、きれいだった」と遠い目をして話すのでした。

明治大正の香りがうっすら漂う、この話は戦後、昭和20年代後半くらいです。
「男女平等」を定めている日本国憲法はすでに施行されています。

東京から遠く離れた東北地方の田舎の村での出来事だった、という地理的要因のせいもあるでしょう。新憲法の理念が当時の生活に根付くまでにはまだ時間が必要だった、ということもあるでしょう。当時の親世代の基準はまだ戦前のままだったでしょう、おそらく。

今はどうでしょう?世の中は、憲法に書かれている理念に基づいていて動いているでしょうか?
それを判断するにはまず、日本国憲法をよく知る必要があります。自分で読むのもよし、勉強会に参加するのもよし、憲法カフェに参加するのもよし。

憲法カフェで何度か言われたこのことを、もう一度熟考してみよう。

権力者は、個人の尊重なんて認めたくないんですよ。だって、面倒でしょ?権力者は、自分の言った通りに、何の疑問も不平も言わず黙って従う人たちの方がいいんですよ。

そうなのだ。 みんな自分の意志も意見も持たず、何も考えず言った通りに従う人たちの世界の方が、権力者の「生産性」は上がる。

なので、そういう人間を生産するシステムに、知らないうちになっていた?

私は「人」として生きてきた、つもりだったけど、実は使い勝手のいい「ロボット」として作られてきた?・・・としたら。

ちょっと笑えない冗談みたいな、現実に私はいるのかもしれない。

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注:憲法カフェと似た「憲法おしゃべりカフェ」というのがあるそうです。内容は全く違います。よくご確認ください。
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