一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

一番衝撃だったからし明太子の話

「安いものには訳がある」報告シリーズ、練り製品味噌と続いて、最後はからし明太子(明太子)。

明太子自体あまり購入しないので、知らないことが多く、私にとって衝撃度No.1でした。

明太子は、添加物が多く含まれる食品のトップ(「ワースト」って言うのかな、こういう場合)3。ちなみにナンバー1、2はハム、ウィンナー。

巷に出回っている明太子は化学調味料(化調)や添加物入りが普通なので、圧倒的多数の皆さんは無添加の味を知らないわけです。
明太子名産地を含め西日本方面では無添加の味がウケないようです。明太子はもはや化調、添加物の味付けが定番とか⁉️もしかしたら、明太子好きであればあるほど無添加味をマズイと感じるのかな…

明太子に適したスケトウダラの卵は、真子、目付と呼ばれる成熟・完熟卵とされています。添加物を使うと、未熟卵や崩れた卵でも完熟卵と引けを取らない見た目になるんだとか❗️

一般的に使われている添加物の中に、亜硝酸ナトリウム(別名:発色剤、亜硝酸ソーダ)があります。これは毒物及び劇物取締法で「劇物」に指定されており、致死量は2g。しかも発ガン性物質(亜硝酸Naが原料内のアミンと反応してできるニトロソアミン)を生み出すことが確認されています。

こんな危険なものをなぜ入れるか?
…というと、ボツリヌス菌や病原性大腸菌O157の毒素を抑える効果があるから、いつまで経っても変色しないできれいな色に保たれるから、です。

亜硝酸Na以外にも、明太子の原材料表示は化調・添加物のオンパレードです。

ま〜、許容一日摂取量(ADI:人が毎日一生涯摂取しても、健康への悪影響がないと推定される一日当たり摂取量)内だから問題ないんじゃない?と思う方、その数値の根拠を問わず厚生労働省を無条件に信じている方は、どーぞ食べてください。

一方、生活クラブのものは無添加が基本です。
生活クラブの明太子の原材料は、トウガラシ、食塩、砂糖、昆布だし、ゆず。市販品に比べて、やけにスッキリ!

原料卵は、厳選した卵に限定されます。添加物は使えないので、未熟卵や崩れた卵をごまかして使うことはできません。

卵を調理液に漬け込む時間も違います。
化調・添加物を使うと旨味が強いので、24時間程度。対して、生活クラブ明太子は夏場96時間、冬場120時間と時間がかかります。
化調添加物ふつーの世界から見たら、とても手間がかかり効率悪い、ですよね?

生活クラブ明太子のお値段、市販品に比べると確かに高いです。が、原材料や作り方を比べてみたら、その値段は決してぼったくりではない、逆に市販品の方がぼったくってるんじゃないか、とさえ思います。

要注意なのは「無着色明太子」。よく原材料表示見てくださいね!着色なので、入っていないのは合成着色料だけ。その他の添加物や発色剤(これが亜硝酸Na)、グルタミン酸は普通に入っていたりします。「無着色」を売りにして値段を高くしているケースがあります。
私も以前、「無着色」の方が安全と思って買っていました…

も一つ要注意なのは、よくネットなどで見かける「訳あり」からし明太子。いかにも「高品質なものがお得に買えます!」的な宣伝文句を連ねているのですが、業界の人から見ると「意味不明」な表現だったりするらしい…

いや〜、食品の裏側ってかなりエグいですね。

生産者の方々のお話を聞いて実感したのは、無添加とか厳しい基準に沿って作っていただけることの有難さ。
seikatsuclub.coop

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化学調味料・添加物ダメ、と言うことは簡単ですが…使ってしまう事情・氣持ちもなんとな〜くわかるような・・・。

ただ非難するだけでなく、無添加のものを買って使って意思表明しないと、世界は変わらない…と思います。買い物は魂の表現です!

hitokadoh-aider.hatenadiary.jp

私自身、化調・添加物が蔓延し続けている原因の一部に関わっていることは間違いないのだし、批判・非難を超えて行動していきたい!…と思ってます。

 

人生は面白い。