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hitokadoh姉さんの身辺雑記

鍼灸師、心に浮かんだこと、あれこれつづります。

具体的に書きたい衝動

注:実際の被害者の方は、フラッシュバックが起こる可能性もあります。不安定なときは読まないでください。読んでいる最中に異変を感じたら、詠むのはやめてください。

 

前回より続く)

何度も続くフラッシュバックは、当時の記憶をますます鮮明にさせていった。

襲われたのは、実家の数十メートル離れた近所。外灯は少なく人通りも少ないが、数軒の民家がかたまって建っている場所だった。
会社からの帰りで、午後7時半〜8時の間だったと思う。

後ろから急に抱きつかれ、ものすごい力で押し倒された。何が起こったかわからず、地面で打った背中の痛さで息が詰まった。
内股を触られて、必死に抵抗した。相手の腕に噛み付いた。相手の手がパンツにかかったとき、自分の中から、今まで聞いたことのない獣のような叫び声が出た。

たぶんその叫び声が大きかったんだろう。民家のすぐ脇の道だったので、その家の住人に見つかるって思ったのかもしれない。奴は立ち去っていった。
抵抗しているときに片目のコンタクトがずれたらしく、ぼやけた後ろ姿しか見えなかった。

「助かったらしい…」
しばらくぼーっと地べたに座っていたら、急に身体が震えだした。今度はその震えを止めるように、しばらく自分の身体を腕で抱いていた。

そして、何度も何度も言い聞かせた。
「何にもなかったんだ。何にもされなかった。大丈夫、大丈夫だ。そう、大丈夫だ。」

擦りむけた掌で、ブラウスとスカートの表面についていた泥を払った。少しでも服の汚れを落として、わからないように家に帰らなくては、と思った。

家に帰ったら、父と母と下の弟が台所にいた。「痴漢にあった」とだけ言った。
「え?どこで?!お父さん、痴漢だって!!」という母のヒステリックな声を後に、それ以上バレないように、自分の部屋へ着替えに行った。
ご飯食べているときは、母からいろいろ聞かれていたのだが、どのように受け答えしていたかは覚えていない。「通報する?」とも聞かれたが、「どんな人だったか全然わからないし、何の証拠もないからいい」と答えた。

寝る間際、私はぐるぐる考えた。
「どうして、こんなことが起きたんだろう?何か武器を持っていればよかったのかな?あの時ナイフを持っていたら。。。そしたら追いかけていって刺すことができたのに」
無意識に、どうやったら復讐できるか?を考え始めた。

翌日、普通に会社へ行って仕事をした。

そして帰宅して、1人になるとぐるぐる考えた。
「あの時間にあの道を私が通ることを知っていたってことは、きっと近所のやつだ。片っ端から聞いていこうか?奴の腕には、歯型があるはずだ。腕を見せてもらえばわかるはず!」

今書いていても、笑っちゃうくらい狂ってます。変です。でも、その当時の私は、この実行性の低い「復讐劇」をかなり真剣に計画していました。

こんな妄想もした。
「もし、あのとき私がナイフを持っていたら、奴の太ももを刺せたのに。立ち去る奴の背中を刺せたのに。そうすれば、捕まえられたはず。。」

当時は全然意識できなかったけど、怒りを直接感じたくなくて、この狂った「復讐妄想劇」を考えることでバランス(ま〜不健全なバランスではあるけれど)をとっていたんだと、今は思います。

そして最後は、「私は何にもされなかったんだ。そう、大丈夫だ。何にもなかったんだから。」と言い聞かせて眠った。

何日そんな風だったかは、覚えていない。

ある日、ふと氣がついた。「もう、私の歯型は残っていないよね。」

そう思ったとき、私は「復讐妄想劇」の計画をやめた。

そして「私は何にもされなかったんだ。そう、大丈夫だ。何にもなかったんだから。」と何度も唱えた呪文のとおり、本当に記憶から消えていった。

見事に「何にもなかった」ようになったのだった。

 

このことについて、具体的に詳細に話したり書いたりしたことはありませんでした(あ、セラピーでは一度具体的に話したことがあるけれど)。もっと大雑把だったり抽象的な言葉で、語ってきました。

これをブログに書いていいのか?とまだ迷ってる自分もいる。

一方、必要だと思っている私もいる。全部放したと思っていたけど、まだ残っている微かなエネルギーを放流するために、あえて具体的に話す(書く)ことを、今の私が望んでいる。

ので、アホなたわごととして聞いていただければ、幸いです。

まだ書きたいこと残っているので、次回も同じテーマで続く。。。

 

人生は面白い。