hitokadoh姐さんの身辺雑記

人生は面白い。鍼灸師、あれこれ綴ってます。

私の(はり)初体験

鍼灸師やってます。」と言うと、よく聞かれる質問が「どうして鍼やろうと思ったんですか?」

一応、「きっかけは3.11ですね、云々」と答えていますが、理由はこれって明確にわからないのですが、「もうやらずにおれない」っていうのが正直なところです。

私と鍼の出会いはかなり早いです。

私の記憶の中での初めての鍼は、ほんの子供の頃(たぶん、5、6歳)でした。
祖母が鍼治療を受けにいくときに、一緒についていったときのこと。
鍼の先生のご自宅で、二階に上がったところの畳の部屋に布団が敷いてあり、そこで治療をされていました。
私は壁によりかかって、祖母が治療されているのをぼんやり眺めていたのを覚えています。
祖母の治療が終わったとき、先生が「鍼やったことあるかい?」と私に声をかけられました。私は言葉を発せず、ただ首をブンブンと横に振りました。
「やってもらったら?」という祖母の言葉に「え〜、やだよ。鍼って刺すんでしょ?」と逃げようとしました。祖母が「大丈夫だよ。先生にやってもらいなさい。」と言うので、おずおずと先生に近寄ると、先生は「大丈夫だよ、痛くないから」と言って、私の頭(きっと百会)にちょちょっと鍼(接触鍼)をされました。
確かに、痛くなかったですワ(笑)でも、不思議な感じがしました。

それが私の鍼初体験…と思っていたのです、ずっと。

でも、もっと昔に、私は鍼のお世話になっておりました!

私の通っていた鍼灸学校は、入学時に「どういう鍼灸師になりたいか?」「初めて鍼灸を受けたのは?」といったことを書いて提出することになっています。
「初めて鍼灸」の欄には、当然上記の話を書こうと思ってました。
でも書く前に、自分の記憶をもう少し確かにしておこうと思いたち、母親に電話しました。

私「私が小学校入る前くらいに、おばあちゃん、鍼に通ってたよね?それ、どこか覚えてる?」
母「あ〜。でももう先生だいぶ前に亡くなってるから、もう治療院はないよ。」
私(そりゃそうだよな〜)「私が初めて鍼連れていってもらったのって、おばあちゃんについていったのが最初だよね?」
母「あんたが乳飲み子のときに、おぶって鍼の先生のところ連れていったわよ。」
エーー!乳飲み子〜〜〜?!
ビックリですよ!!

私はなかなかお乳を飲まない赤ん坊だったそうで、母親は「あそこの先生はいい」って話を聞いて、乳飲み子の私を連れていったそうです。

その鍼がどの程度効いたのか聞くのは忘れてしまいましたが…

なんつーか、その話で、私は勝手に「はり」に“運命”を感じてしまったのです。
そんな昔から「はりのおかげ」を受けていたのか〜、とひとり感動に浸りました。

その後「はりのおかげ」を受けたのは、ずっと後。
20代半ばから東京に引っ越す2、3年間、国府津の治療院にはお世話になっていました。
もう時効だから大丈夫だと思いますが、ピアスの穴も、ここの先生に開けてもらいました (^^)

東京に住んでからは、友人の紹介で、赤坂の治療院に一時期通っていました。
鍼灸学校に入る前は、こちらにもお世話になりました。北辰会の先生です。

予想はしていましたが、想像以上に「はり」の世界は広く深くて。
でもそれは、「いのち」の世界そのものです。

素晴らしい「はり灸」を受けると、感動します。「いのち」が喜びます。

「いのちが喜ぶはり灸」をこの世に提供できるよう、さらに精進します。

 

人生は面白い。