『腰痛は心の叫びである』を読みました。
この著者は整体院院長で、ご自身もかつて頭痛、首痛、肩こり、腰の痺れなどで悩まれており、いろいろな治療を受けても良くならなかったのが、あるとき出会った礒谷式力学療法であらゆる症状が改善されたそうです。
腰痛の原因って何が多いと思いますか?
椎間板ヘルニア? 坐骨神経痛? 脊椎すべり症?
もちろん、これらも腰痛の原因となる場合もありますが、最も多いのは原因不明(本書中には85%と明記されています)。
2013年7月2日に放送された「クローズアップ現代 腰痛 2800万人時代 〜変わる“常識”〜」によって、ストレスによって腰痛になることはかなり知れ渡ったようです。
しかし、腰痛の方が本当にこの説明を理解しているかどうかについては、個人的にはかなり疑問です。
腰痛になったから、ストレス解消のためにリフレッシュする、休暇をとる、という人がどれだけいるでしょうか?
まずは、整形外科に行く、鍼灸に行く、カイロプラクティックに行く、マッサージに行く、整体に行く、という人がほとんど(これらは、もちろん治療のため大事なことです)ですよね。私もそうします。
そして、それらの治療で回復して、問題なく生活を送れるようになれば、大概はもう忘れてしまいます。
その症状、その痛みの原因が、自分の生活、考え方、心の状態である、なんて思いもよらないかと…
私も昔はそうでした。
今は確信してます、自分の思いが想像以上に全てに影響している、と。
この本は、「痛みは脳の思い込みである」ということの説明から、からだの痛みをきっかけにして自分の内面に見つめるよう促す手順を、丁寧に教えてくれています。
最終章の「腰痛にならない生き方」は、腰痛だけでなく、身も心も健やかに生きていく上でも参考になります。
腰痛以外の方もぜひご一読を!
本の中の「いかに自分を『ご機嫌』にできるかが大事」の章で引用されているゲーテの言葉で、締めましょう。
人生は面白い。