一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

永平寺の参禅修行してきました (1)

6月24日〜27日、永平寺の参禅修行に行ってきました。

永平寺、ずっと行ってみたかったのですが、念願叶いました!
永平寺の修行は厳しいんだ、と初めて知ったのは、たぶん「エースをねらえ!」という漫画です。中学生のときでした。
岡ひろみのコーチ、宗方仁の死後、コーチを引き継ぐことになる桂大悟(宗方仁の親友でもある)は、永平寺で修行していたんですよ。漫画のなかには、ひろみが坐禅するシーンとか出てきたり。

そして、うちの菩提寺曹洞宗なので、少なからずご縁あるお寺です。

参禅の参加申込はまず電話で問い合わせ、参加受理されたら往復はがきを送るという、昔ながらの方法です(その前に往復はがきを使ったの、いつだったかな〜)。申込の電話の際、坐禅の経験なども聞かれました。往復はがきの送付をもって、正式申込となります。
参禅修行の1ヶ月前くらいに、お寺より申込受理連絡と簡単な説明のお電話があり、直後に返信はがきも届きました。

そういえば、今回が初・北陸地方(新潟除く)でした。
新幹線と特急しらさぎ福井駅に到着。そこから、1時間に1本出ている永平寺ライナーというバスで約30分で、永平寺に着きました。バス停から永平寺までは、両側にお土産屋さんや飲食店が並んでいる参道をゆるゆると上って、徒歩約5分。

小雨まじりの曇り空の下、いざ行かん、永平寺

今回の参加者は、男性11名、女性10名の計21名。今までで最多の参加者だとのこと。半分以上が初参加でしたが、なかには、今年の2月に接心と呼ばれる1週間の坐禅修行(短い睡眠、食事、トイレ以外はただひたすら坐るらしい・・・)に参加された方もいらっしゃいました!
海外からの参加者も1名、ロンドン在住のイタリア人の男性で3度めだとのこと。禅-The zen-って本当にワールドワイドなものなのですね。
参禅期間中、作務の時間以外は、貸与される着物、袴を着用します。

1日めは、基本的なお作法や坐禅の組み方の説明が主でした。
特に大変だったのは、食時作法、要するに応量器の使い方です。食事も修行の一部と考えられているので、食事中も坐禅します。さらに、食事前応量器をセッティングする作法、食後の応量器の片付ける作法もあり、一連の流れを練習しました。想像以上に長くて、途中メゲました。

その後の薬石(夕食)で、すぐ実践となりました。雲水さんが作法を説明してくれますので、完璧に覚えていなくてもなんとかできるわけですが、ま〜大変でした(泣)
応量器の扱いが慣れていなくて大変。動きの説明の言葉を追いながら手を動かすってのも大変。音を立てないようにたくあんを食べるのも大変。周りの人と同じくらいに食べ終わるようにするため、遅食いの私は飲み込むように食べなければならないのも大変。食事の時間が1時間以上続き、その間の坐禅も大変。
とまぁ、食の喜びなど皆無、拷問のようだった食事時間でした…

その後、30分程度で入浴をすませ(もちろん私語禁止です)、坐禅して、午後9時に開枕(就寝)です。

生活全てが修行です。
そうわかっていたとはいえ、着いて半日足らずで来たことを後悔する私でした。

果たして身体は持つのだろうか??最近、本能のままに不規則な生活を謳歌していた自分を呪いつつ、おやすみなさいzzz

翌日は、午前3時10分起床です。
がんばれ〜私。

次回へ続く

 

人生は面白い。