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hitokadoh姉さんの身辺雑記

鍼灸師、心に浮かんだこと、あれこれつづります。

つたかずらを纏う


石井ゆかり著「禅語」を読んでいます。

禅語と、その禅語から想起される石井さんの文章と、移りゆく自然の美しい一瞬を永遠にするような井上博道さんの写真。とてもきれいな本です。

石井ゆかりさんといえば、星占いサイトの筋トレ。彼女の星占いは、当たったとか当たらないとか、そういうのとはちょっと違う次元で、いつも読んでいます。彼女の書く文章の空気とか温度が、とても好きです。

この本も、彼女の世界観が浮き出ていて、写真と一緒に楽しめます。

禅語というものが何か知らなかったのですが、結構、普段使っている言葉があったりして。気付かないだけで、禅語は私達の日常に生きているのですね〜。

私の好きな言葉「一期一会」も、禅語でした(^ ^)

で「打葛藤」という言葉があり、「かっとうをたす」と読みます。

「葛藤は、つたかずら。この植物がほかの植物に絡みつく様子から、悩み苦しんで身動きが取れない人の姿を現す言葉となった。」そうです。その言葉に関して、石井さんは、

葛藤とは、つたかずらという、あの絡みつく植物のことだ、と知ったとき、頭の中にそのイメージが浮かぶ。すると『葛藤』そのもののとらえ方が少し、変わる。

と書いています。

確かに、「葛藤」という漢字をみれば、まさしく植物ですもんね。つたかずらって、こんな感じ。



「身動きがとれない」状態でも、からみついているのが植物なんだ、と思うだけで、
石井さんが言っているとおり、「葛藤」というものが違って見えてきます。そのつたかずらを取り去るのもよし、絡み付いたまま賞でるのもよし。

言葉を知ったら、葛藤を毛嫌いすることもないなぁと。心に葛藤を感じたら、「今、つたかずらを纏っているのだ」と思うと、葛藤を優しく観れますね。

葛藤もまた、美しい。