一香堂(ひとかどう)の身辺雑記

人生面白がろう😆一香堂はり灸師@神楽坂の雑記帳

初・坐禅断食

5月23日〜25日に、坐禅断食に行ってきました。

zazen-danjiki.jp

今年のお正月に半断食をやりましたが、今回はさらにバージョンアップ。

坐禅断食は、野口法蔵先生が考案されたそうで、文字通り、坐禅と断食を行います。
坐禅で断食をしのぎやすくなりますし、坐禅で背筋を伸ばしていることが自律神経や腸に作用して、2泊3日という短期間で宿便取りができるそうです。
坐禅断食については、野口法蔵先生著『断食坐禅のススメ』をご覧になってください。

私が参加したのは、佐々木豊文先生主宰の「おもいかね坐禅断食会」。
申込時には知らなかったのですが、佐々木先生は速読の先生でもいらっしゃいます。
参加者には、速読をやっている方が何名もいました。
「速読と断食は何か関係あるのですか?」とお聞きしたら、「何事も一流を目指そうとしたら、身体を整えることが大事」というようなお答えでした。
う〜ん、確かに…断食は、脳とか精神にも作用するような気がします。

断食会は金曜の夕方から始まりますが、その前に、自分で準備します。
木曜の夕食は控えめにして、金曜は朝から、水分のみ(ほうじ茶などはOK)の摂取。

参加者は30名ちょっとで、3分の1くらいが初参加。10回以上という方もいらっしゃいました。
「半年の間に3回やると、宿便がほぼ全部出せるそうなので…」と言うリピーターの方が複数いらっしゃいました。

30分くらいの坐禅を、15回行います。
坐禅のあとは、30分〜1時間程度休憩があるので、その間は自由に過ごせます(私はほとんど寝て休んでました)。

1日目の3回の坐禅は、あまり疲れず、すっきりした感じでできました。
断食より坐禅のほうを心配していたので、「これだったら大丈夫かも…」などと思っていたのですが。

2日め。
若干の疲れはありましたが、朝スッキリ目が覚めました。
9回の坐禅のほかに、読経、真向法、合掌行や講話があったり、盛りだくさんです。
そして、1時くらいに、野菜ジュース1杯をいただきました。

そのあと長めの休憩時間があったので、九十九里浜まで散歩。

東日本大震災のとき、この辺りは津波がきて、1階は浸水したそうです。
海岸沿いには防風林があったそうのですが、今は木もまばらです。

海でリフレッシュできて、坐禅も余裕かな〜・・・なんて思っていたら。
10回を過ぎた辺りから、だんだんつらくなってきました(泣)
足、おしりが痛くて、じっとしていることができません。
そのうちに、「なんでこんなことしてんだろ?」という気持ちがわいてきて、イライラが噴出。
東洋医学では怒りは肝臓と関係しているので、もしかしたら、肝臓が解毒処理で忙しかったのかも???
なんて都合よく思っておいて、ここでは「感情もデトックス」と捉えておきましょう。

3日め、最終日。
朝、起きるのが億劫になるほど、からだが重だるい。
ゆっくりとしか動けず、さらに、貧血のときのような手先足先の痺れがあったりして、坐禅会場まで行くのが、ものすごく大変でした〜。
朝の読経も、息が続かない。
う〜、こんな具合が悪いままで帰るのか〜??

3日めの最初の坐禅(初日から数えると13回め)。
やっぱり坐っているのがしんどくて、あ〜早く終わらないかなぁと思っていました。

それが、警策を受けたら、何かのスイッチが入ったのでしょうか。からだに気が巡ったようで、それまで感じていた重だるさが消えました!
そのあと、残りの坐禅2回は、クリアで、平和な気持ちで坐ることができたのでした。

無事、15回の坐禅を終え、いよいよ明けの食事です。佐々木先生の奥様と娘さんが作ってくださいました。
まず、どんぶり一杯のお水をゆっくり飲み、次に、大根汁に梅干しをほぐしながら、ゆっくり頂きます。
そして、大根汁の大根と梅干し、生野菜を食べながら、便意をもよおすまで、大根汁と梅干しを食べ続けます。
(大根汁の写真とるの、忘れた)

梅干しが洗剤、大根がスポンジの役割で、腸をきれいにしてくれるそうです。

とてもよいもの(無農薬、有機)なので、当然といえば当然なのですが、梅干し、大根、生野菜、全部がとてもおいしく、五蔵六腑にしみわたります。
結構おなかいっぱいになります。私は大根汁2杯で終わりましたが、おなかが苦しいくらい大根汁を食べなければならない人もいるそうです。
食べてはトイレに行き、戻っては食べ、またトイレへ。行ったり来たりで、6〜7回行ったかな。
スッキリ爽快でした!!

3日めの朝までは「もう二度とやらない」と思っていたのですが。。。
あの爽快感で、「また行こう!」と決意しています。