hitokadoh姐さんの身辺雑記

人生は面白い。鍼灸師、あれこれ綴ってます。

自分らしさという鎧

「自分って何だろう?」とある日ふと思った。
「自分らしさって?」「個性って?」

明確な答えが欲しくて、ずっとずっと探し続け、質問し続けた。

誰かが言った。
「それは探すものじゃなくて、作り上げるものでしょ」
それは、ストンと腑に落ちた。
そっか〜、作りあげるのか。

「作りあげる」っていうのは、結構地道な作業だ。
階段を一段一段上がっていくようなものだ。

「終わった〜」と思っても、次にはまた、新しい階段がある。
一段一段上っていくことで、自分のなかに確信が生まれ、自信になる。
それは、自分の財産でもある。
その積み重ねが、「自分らしさ」になっていく。

ある日ある時、その大事だった「自分らしさ」が、自分の鎧になっていた。
過去に積み重ねた「自分らしさ」によって、いつのまにか自分が不自由になる。
「私はこれが好き」 「あれが嫌い」
「XXは得意」 「○○は苦手」
「△△は楽しい」 「■■はつまんない」

でも、それって本当に、この今の私だろうか?
と、問いかけてみた。

そしたら、案外、そう思い込んでいるだけだった。

もう10年前に経験した出来事で、自分にそういうラベルをつけていて、その後二度と試してみなかった・・とか。
あるいは、惰性でやっているに過ぎなかった。
今の感覚を確認する前に、昔の自分の反応にとり憑かれていただけ・・とか。

あれ?  ということは・・・

もしかしたら、私って、全然、今を見ていなかったんじゃないか?
全然、今を聞いていなかったんじゃないか?
全然、今を感じていなかったんじゃないか?

今までの「今」は、単なる幻想?

「今にあり続ける」というのは奥深いことだわ〜。
と基本に舞い戻ってきた。

こうやって基本を何度も忘れ離れ、また戻ってくる。
同じように見えても、きっと精妙に進歩しているはず…と思いたい、な。