この本、すっごく面白いです!いろいろなところでツボりました。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』。ちょっとタイトルがキラキラしてますが、内容はあまりキラキラ系ではありません。
20代で世を諦め、あんまり働かなくなり、(当時)東京多摩地区で「隠居」されている30歳男性のお話です。
こちらの本は二冊目で、『20代で隠居 週休5日の快適生活』が前著のようです。
著者の育った環境も何氣にサラッと書かれていますが、家族とかイジメとか、結構壮絶です。
自分がもっと若い(著者と同じ年齢)ときに読んでいたら、もれなく私はキレていたでしょう(笑)「人生、なめとんのか〜!!」みたいに。
ほんと、人の数だけ生き方というのはあるわけで。
こういう風に考えている人がいる、こういう風に生きている人がいる。それを知るだけでも、世界は広がります。
普通(って何 笑)に生きていると、うっかり「他人との比較」レールに乗ってしまいます。「こうであらねば」「これをしなきゃ」など知らないうちに、自分に手枷足枷をはめて動きづらくなり、息がつまり、自分が呼吸困難に陥っていることすら、氣がつかなかったりします。
この本を読んだら、そういう方も、自分が窒息死寸前だったと氣がつくんじゃないかな〜。
私は、隠居はできないけど、若干引きこもり体質なので、この著者の書いてあることに共感するとこ、結構ありました。
衣食住の話は、いわゆる「スローフード」的発想だし。『「食」で、ひとはつくられる』と書いていらっしゃるとおり、「食べる」ことをとても大事にしているのもいいですね。
そして、必ず「自分で実感する」というメッセージ。
そう、最後は、自分なんですよね。
誰もが、自分自身の手で、心の中に伽藍を建てるしかないんです。 (p.180)
著者のブログ、ありました。今は台湾にお住まいのようです。
ameblo.jp
こちらの対談もいい!「私」はいない、とか、ジェットコースターの例え、とか、深いです〜。
www.ohtabooks.com
「個性重視」と言われているけど、圧倒的に流れている同調圧力。
なんでしょうね〜、これ。この無言の同調圧力から、いじめって生まれる氣がする。
しかも、うっかりしていると、自分も圧力かけている側になっていたりして。
これも「毎日の微調整」が必要ですな。
人生は面白い。